ずっと使えるFXチャート分析の基本〈復習&書評〉
とてもわかりやすくて面白かったです。
今一番知りたいと思っていたことがちょうど記載されており非常に勉強になりました。
今一番知りたいと思っていたことは、ポジションを取るタイミングと決済するタイミングの根拠。
私は取引する際の根拠に自信が持てていなかったので、おそらく一番始めに覚えるべき、かつ超重要でもあるチャート分析の基本「トレンドとレンジ」の考え方をこの本できちんと理解できたので、読む価値が非常に高かったです。
全然難しいことを言っていないのになぜ今まで理解できていなかったのか?
と思うほど簡単に理解できました。
改めて考えると、FX中級者以上なら誰でも知ってる話だと思うので知っている方は読んでも退屈だと思いますが、理解できていない方は必見の内容です。
PART1. チャート分析の技術なくして利益を得られない
序章的な章で、FXの勉強を少しでも知っている方ならよく聞く話です。
- FXは技術を学んで運用するもので、技術がなくては稼ぐことはできない
- 技術を学べば複利の力で資産は指数関数的に増える
- 技術があればギャンブルにならない
- テクニカルの使い方を学ぶのではなく、チャートの本質を学んで稼ぐ技術を理解する
PART.2 チャートを正しく読み取るためのステップ
ここも基本的な話の章で、丁寧にローソク足を解説しています。ローソク足を理解していない人は読んだ方が良いですが、ローソク足を理解している人は読む必要は無いように思います。
PART.3 相場の勝ち組に乗るチャートの読み方
この章でなんとなく理解していたレンジとトレンドを正確に理解できるようになりました。
売り手が多いと下落して、買い手が多いと上昇して、売り手と買い手の勢力争いでレンジが形成されて、レンジが崩れればレンジブレイクが起きて、レンジブレイクが繰り返されればトレンドになる。
PART.4 実際のチャートで値動きを追って取引する方法
3章で学んだ仕組みを実践の場で使えるように解説があります。
取引するのはレンジブレイクした時だけで、レンジ相場では予測できないため取引はしません。ただ、時間軸を小さくすればレンジもトレンドになります。
- 逆指値でレンジブレイクに注文をいれる
- レンジの期間が長いほどレンジブレイクした時に大きく動く可能性が高い
- 十字線の出現や長いヒゲの出現は重くなっている証拠
- 広いレンジはそれだけレンジの期間も長くなる
- 広いレンジでは休場するのも手
PART.5 フォーメーション分析も値動き重視で確度が決まる
今までの理論を元にフォーメーションの解説をしてくれます。
- ダブルトップ&ダブルボトム
- トライアングル
- ヘッドアンドショルダーズトップ&ヘッドアンドショルダーズボトム
感想
読み終わってみると、簡単なことしか言っていなかったと思えるのですが、実際は理解できていなかったことを丁寧に解説してくれたおかげです。ネットだと情報がバラバラで理解しにくいのですが、取引する上で超重要なことなのでFX初心者の方には本当におすすめの本です。逆に丁寧すぎる解説なのでトレンドやレンジを理解している人にとってはとても退屈な本だとも思います。