Amanjackのブログ

プログラミング初心者、FX初心者の成長日記

FX初心者が「東大院生が考えたスマートフォンFX 」を読みましたので、振り返りつつ、復習しつつ、要約します。

「東大院生が考えたスマートフォンFX」を読みました。

FX初心者の私でも十分に理解できるわかりやすい内容である上に、即実践できるようなテクニックや考え方は非常に参考になり楽しく読むことができました。 始めたばかりの初心者にオススメです。

 

東大院生が考えたスマートフォンFX

東大院生が考えたスマートフォンFX

  • 作者:田畑 昇人
  • 発売日: 2015/02/17
  • メディア: 単行本
 

 

振り返りつつ、復習しつつ、要約します。

 

1st chap. 9ケ月で1000万円を稼ぐまで

最初のこの章は作者の自称伝的な話で一見つまらなそうですが、きちんと後の章に繋がる導入としての構成が成り立っています。実践的ではないですが、ありがちな自慢話ではなく面白いので読んでおいて損はないかと思います。

2nd chap. FXの本質

この章はFXの説明です。一応初心者のために書いた導入の章、と言った感じです。すでにFXをはじめている方なら誰でも知っているような話ばかりですが、「ハイレバ=ハイリスクは誤解」の考え方は「なるほど」と思いました。当たり前の話ではあるのですが、100万円で1万通貨買うのも、5万円で1万通貨買うのも、損する金額は同じです。と言うことはリスクも同じですしリターンも同じです。実際に取引する上ではロスカットしないための資金コントロールが必要でハイレバは抑えた方が良いとは思うのですが、「ハイレバ=ハイリスクは誤解」はその通りだと考え方が変わりました。

3rd chap. トレードの方向は時間が決める

この章は初心者の私にとって、とてもためになりました。丸パクリで実践してます。投資家の心理を読んでトレードする話は知ってはいたのですが理解はできておらず、この章を読んでやっと理解できました。一番に腑に落ちたのは、トレーダーは自分が寝ている間に市場が急変したりするのは怖いし家に持ち帰りたくないため帰宅する前に自分の取引を終わらせたいから、東京市場で言うと9時〜15時の取引時間の間に9時から14時の取引を始めるトレンドと14時から15時の店じまいのトレンドがあると言った話です。私は最近始めたばかりですが、やはりポジションを持っているとレートがずっと気になるし、含み損なんか抱えていたら仕事に集中できないため翌日に持ち越したくない気持ちはわかります。なので今はデイトレードをする上でそのまま参考にして実践中です。

取引時間ごとの順張りと逆張り

9時から14時の東京市場の順張りトレンド

14時から15時の東京市場の店じまいの逆張りトレンド

16時から21時のロンドン市場の順張りトレンド

21時から22時のロンドン市場の店じまいの逆張りトレンド

23時から25時のニューヨーク市場の順張りトレンド

25時から5時のニューヨーク市場の店じまいの逆張りトレンド

ゴトー日の仲値買い

中値とは銀行が取引するレートのことで毎朝9時55分に決まります。ゴトー日は企業の資金決済が集中する日のことです。銀行の中値のドル買いと貿易決済の集中により9時55分に向けて円安ドル高が進み、9時55分を過ぎると円高ドル安が進みます。

月曜の朝の窓開け

土曜と日曜は為替レートが動かないのですが取引はできます。なので月曜の朝に取引が始まった瞬間から土曜の朝の最後のレートと比べてレートが乖離していることがあり、そのことを「窓があく」と言います。窓があいている時は窓を締める方向に動き、東京市場が始まる9時までに決済します。

スワップ3倍デーの逆張り取引

スワップ3倍デーとは木曜日の朝7時前後に土曜日と日曜日の分のスワップポイントがつくことです。円はゼロ金利政策で高金利通過とのペアで購入されやすいので、それを狙って購入する投資家の作るトレンドに乗ります。水曜日の24時頃から円安が進み、朝7時までに決済します。ただ、アメリカのFOMC(連邦政策市場委員会)が6週間に1度午前4時頃に発表があり時間が重なるため、その日は注意が必要です。 

4th chap. 投資家の心理を読む

この章では前章の時間帯による順張りか逆張りかの話を使いつつ、トレンドが上昇するか下落するかダウ理論を駆使して見極める解説があります。ダウ理論は投資家なら誰でも知っているため利用率が高く、勢いがつきやすいためその投資家の心理を読みトレンドの方向を見極めます。この章も大変わかりやすく書かれており、トレンドの方向の見極め方やダウ理論が容易に理解できました。

時間帯とダウ理論の使い方

私はダウ理論をあまり知りませんが、確かダウ理論には6つの理論があったはず。この本ではそれを1つにまとめて説明しているようです。抵抗線を抜けたらトレンドに勢いがつき、支持線を抜けたらトレ転になります。前章の時間帯のテクニックと合わせると東京市場の開始する9時以降に抵抗線を上抜きしたら上昇トレンドになるため買い、14時までに売る、と言ったやり方になります。

オアンダオープンオーダー&オープンポジション

オアンダオープンオーダとはオアンダジャパンが公開している通貨ペアのポジションの統計と指値・逆指値の統計のことです。言い換えると他の人のエントリーポジションや利確と損切りポイントの統計です。オープンオーダーを利用してダウ理論を裏付けます。見るだけでも面白いのですが、別サイトにアクセスするのが面倒です。そんなこと言ってたら勝てませんね。

備忘録 ロングは買うこと。ショートは売ること。

5th chap. 投資家ほど自制心が必要な仕事もない

タイトル通り、自制心の大切さを説く章です。損切りの難しさをプロスペクト理論を引き合いに出して解説があり、損切りを明確にして損小利大を狙います。上手に負けて大きく勝つトレーダーになるために、自制心をコントロールして1回の負けは気にせず長い目で見た利益を狙うことが大事です。

プロスペクト理論

「損する悲しみ」は最初は一気に膨らみますが、膨らみ続けると悲しみは減ると言った話です。FXに置き換えると、最初の10万の含み損の悲しみは大きいですが、100万から110万になっても悲しみは薄いです。なので損失が大きくなる前に損切りが必要になります。しかし、最初の損切りは悲しみが大きく、損切りがしづらくなります。エントリーする前に必ず撤退ラインを明確にした上で取引できるよう練習が必要です。

6th chap. 年利50%を可能にする実践トレード

最終章であるこの章は色々な話がありますが、実践的で参考になることが多いです。全てスマートフォン1つでできるように解説されています。

感想

この本を振り返ってみて 、初心者向けのFXの本として本当によくできた構成だと思いました。読んでいる時も面白かったですが、この書評ブログを買いている時は感心しっぱなしです。書いた当時、社会人経験もない学生とは思えません。

  • 第1章では自分の話 〜作者の紹介〜
  • 第2章ではFXの導入の話 〜導入の章〜
  • 第3章ではトレードの実践的な手法 〜勝つための章〜
  • 第4章では第3章の裏付けの話 〜前章の肉付けする章〜
  • 第5章では負けないための自制心をコントロールする話 〜負けないための章〜
  • 第6章ではFXに関する俯瞰的な話やこの本のまとめ 〜まとめ〜

この本一冊で何も知らない初心者は自分のトレードに理屈をつけられるようになり、浅く広く学ぶことができます。内容も読みやすいため初心者にオススメです。